<<活性酸素を撃つ!>>
イチョウ葉は血管に弾力を復活させる。
イチョウは、ごく普通に語れる植物ではない。現代人にとって、欠け代えがない、おそるべき効力を秘めている。

 人は血管から老いる。人類は長い間、硬化した血管を修復する「夢の特効薬」を求め続けてきた。なんと、それがイチョウだった。動脈硬化でもろくなった血管に弾力を与え、血行不良を劇的に改善する。イチョウ葉は、血管だけでなく血液にも作用する。血液のネバリを改善してサラサラにし、流れをスムーズにする。両方を改善して、血行不良を根本から改善する。

 老齢、肥満、高脂血は、おのずと動脈硬化をもたらす。動脈の弾力が弱まって血行不良がおこり、首筋や肩がこる。末梢血管に酸素が不足して手足や腰が痛み、冷え、しびれる。心臓動脈の硬化で動悸が生じ、胸に痛みが走る。頭部の血行不良で記憶力、思考力が低下し、頭痛、難聴、めまい、耳鳴りが始まる。歳のせいにして無為に過ごすと、心節梗塞、脳卒中、痴呆の発病は時間の問題だ。

効用はドイツで発見された
 人間にとって、動脈硬化・血管老化は、手の打ちようがない、宿命の難病だった。そこへ、イチョウ葉の夢のような効用が、ドイツで見い出された。世紀の大発見だった。
 イチョウが早くから植樹されたのは中国だった。しかし、それは美しさに魅せられてだった。漢方は全く注目しなかった。

 薬用に最初に着目したのは、ドイツの研究者だった。並み外れたイチョウの生命力に関心をもち、エキスをネズミに注射したところ、みるみるうちに鼻や足など露出した皮膚が赤くなり、血行がよくなった。その様子は、肉眼でわかるほどだった。薬理実験が何年も続けられた。その結果、イチョウ葉エキスが、動脈硬化によるあらゆる血管障害にめざましい効用があり、しかも、副作用が全くないことが証明された。1966年のことだ。  
 篤くべきことだが、臨床で用いたすべての患者の血圧が改善し、高血圧、低血圧とも正常化された。
 1990年、痴呆症とアルツハイマーにも劇的な効用があることが知られ、イチョウ葉は、一躍、世界的な薬用原料になった。ドイツ、フランスでは、医薬品としてトップの座にある。日本では医薬品よりも健康食として、圧倒的な市場が形成された。最も良質なイチョウ葉の生産国は日本である。

 現存最古、最強の樹木
 イチョウは、一属一科一種の、現存最古の植物で、生命力が非常に強い。2億5千万年前の古生代に出現し、1億5千万年前のジュラ期には地球全滅に繁茂(はんも)した。恐竜が滅亡した6千万年前の大氷河期に、ほとんどの植物も絶滅したが、イチョウは生き残った。樹齢1千年以上も生き続ける、現存最古、最強の樹木である。
 イチョウは、松やヒノキのように、大気汚染や)根クイムシにやられて、突然枯れることがない。樹皮にも葉にも害虫が寄りつかない。小ぢんまりと長命なのではなく、がっしりと、巨大なスケールで60メートル以上にまで伸びる。その強靭さは、あらゆる意味でホンモノだ。大火や大空襲に遭っても、イチョウは平然と生き残った。被爆した広島でも、いち早く芽を吹き返したのがイチョウだった。
 フラボノイドとギンコライド
 イチョウに、驚異的な生命力を与えているものは何か?創健に役立つ有効成分は幾種もあって、多い。だが、決定的なパワーの秘密は、植物色素のフラボノイドと、特有成分のギンコライドにあるとされる。これらは樹木全体に存在するが、夏の盛り、青々と茂ったイチョウ葉に、最も濃く存在する。

 フラボノイドはすべての植物が保有する色素で、活性酸素を消去・抑制する作用が非常に強いSOD物質である。植物体では、直接には、紫外線を吸収して内部組織を保護し、ウイルスの侵食を防いでいる。同時に根本的な作用として、強い紫外線が生みだした活性酸素を、瞬時に消去する。その営みを完璧に遂行することで、イチョウは老化を防ぎ、若々しさを維持している。
 すべての植物はフラボノイドを有するが、たいてい一種類だけである。ところが、イチョウ葉には30種類以上ものフラボノイドが存在する。しかも、二重結合の構造のものが4種類もある。この点が、他の植物とは、きわだって違う。二重結合は、普通のフラボノイドに比べて血行促進効果が数倍も強い。

 もう一つの、特有成分であるギンコライドも、その劇的で、広範な効用から、活性酸素を消去する作用にかかわっていると考えられている。この物質は人体に入ると、毛細血管を拡張し、血行促進、血栓防止、血圧の調整、脳の血流量の増加、アレルギー改善、老廃物の排泄、などを、強く促進する。炎症も抑える。イチョウ葉のめざましい、血液・血管の創健作用は、直接にはギンコライドに由来する。  

 有効成分はこれらにとどまらない。血管を強化するルチン、血圧を下げるクエルシトリン、肝機能を高めるシリマリン、血管を拡張するテポニン。フラボノイドに加えて、これらの滋養成分が総合的に働き、めざましい創健作用が生まれる。

 血液は心臓だけで動かない
 血液は心臓の拍動だけで動くのではない。血管の弾力も関係する。血管が硬化すると弾力を失い、血圧が高くても血行が悪くなる。栄養と酸素が不足して、細胞の代謝が満足にできなくなるから、老化が急ピッチで進む。だから、人は「血管から老いる」。

 動脈硬化にはこつの形がある。@太い血管は内壁に脂肪が沈着してコブ状に変性する。いわゆるアテローム。A細い血管は、沈着脂肪が繊維状に肥厚する。いずれの場合も血管が特有の弾力を失い、内壁が狭くなる。イチョウ葉のフラボノイドは、こうした障害のどちらにも作用して修復し、弾力を与える。

 血管が修復され、血行がよくなることによる効果は絶大だ。 息切れ、動悸、狭心症が消える。血圧が正常になり肩凝り、手足のしびれが治る。視力が向上し、めまい・難聴も改善する。新鮮な血液が末梢の血管まで行き渡るから、ポカポカと温かくなり、肌のツヤがよみがえる。白髪、抜け毛も止まる。ノドが渇く・だるい・疲れる・性欲がない、といった糖尿の諸症状も快方に向かう。生命自体が若返る。

 一躍、注目されたのは、老人ボケ、モノ忘れ、中風など、脳血管の障害に対する着実な効用だ。
 痔のような集中した血管の破れにも特効がある。打撲による内出血、弱い歯茎の出血も止まる。熟年女性の醜い静脈瘤が徐々に小さくなり、適度の運動と併用すれは完治も望める。腎臓にも有効で、小水がスッキリと出る。頻尿、貧尿いずれにもにもいい。イチョウ葉はとてつもない薬効を秘めている。

 イチョウ葉は、人体に必要な食品

 イチョウ葉のフラボノイドが、動脈硬化を癒すのはなぜか? 結論だけを言えは、それは患者にフラボノイドが欠乏していたことによる。食物連鎖による自然の摂理で、動物は植物が生産したフラボノイドで、血管の老化を防ぎ、修復してきた。それが不足した。そう考えるのが妥当である。さらにイチョウ葉の劇的な効用を踏まえて言えば、いま、イチョウの葉は人体に必要な食品だということになる。

前のページ

次のページ